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つづきだオイ。
あらすじ ――
最初は小さかったんですけど、だんだん大きくなってきて…
突き上げるような感じでけっこう続きましたねぇ。
隣の家なんか傾いてますし。
ええ、あそこからシャーって噴き出してきちゃって、もうびちゃびちゃでしたね。
そのうち「どーん」って感じで、ガラスとかも割れて、
何軒か隣なんて完全に壊れてるとこもありますね。
――。
今般は鉄火の嘶き風車 (かざぐるま) を解説するものなのである。
風車は短周期の音程変調を巴式に加えたものです。
中大雑把に申しますならば、キックの基本はポルタメントであり、それはつまり音程変調です。
そこにさらに短周期音程変調を利かせるってカラクリです。
YM2151 にはハードコア LFO というハードコアサウンドに特化したオーパーツが
地球外生命体の手 (のようなもの) によって見事に取り付けられており、
4 種確認されているプリセット波形の中でも最恐と誉れ高い 4 番「乱ダーム波」を用いるなら、
高次元の暴力音をゼネレイトすることが可能であり、
YM2151 が FM 音源最強たるゆえんのひとつとして広く知られております。
厳然たる事実です。
しヵしながら、オペレーターの組は 8ch あるのに対して HLFO はひとつしかなく
(地球外生命体とて不況のあおりで経費削減を強いられているんだ)、
レジスタ表を暗記していないと取り扱いが困難な事に加え、
プログラムチェンジの際に極めて脆弱であり、使いこなすのは至難の業です。
実際 HLFO を駆使した (芸無音楽を除く) 作品は希少であり、
聖域なき変調改革が急務とされていました。
そんな折、それとはとくに関係なく編み出されたのが風車です。
短周期音程変調で音程を大きく震わせるのは乱ダーム波に通じるものがありますが、
無関係だ。知るかボケ。
10 年ほど前にやっていた方法 (大車輪) をスマーティに書き直したものですよ、そんなもん。
今般より、より実践的で応用の利かないぶっこんだ解説となりますゆえ、
キック以外の音も加わりますよ。
DAC の特性を用いたディストーション的効果を得るには全部鳴っていないとダメだからだ!
わかるでしょう!わからない。わかるでしょう!わからない。
という事で手本は当然至極 Schranz です。そもそもソレの為の風車なのだから。
ではお聞きください、五千の風になって。
スレスレ音量でハットも鳴ってるってのもありますが、今まで以上に迫力がでてますね。
仰るとおり!スィ〜ケンスは以下の様。
| MML |
(@122
/ AR DR SR RR SL OL KS ML DT1 DT2 AME
31, 23, 11, 06, 12, 00, 00, 04, 00, 00, 00
31, 00, 00, 04, 00, 00, 00, 02, 03, 00, 00
31, 00, 00, 04, 00, 00, 00, 02, 04, 00, 00
31, 00, 00, 04, 00, 00, 00, 02, 01, 00, 00
/ AL FB OM
5, 7, 15)
(@140
/ AR DR SR RR SL OL KS ML DT1 DT2 AME
31, 30, 10, 07, 13, 00, 00, 04, 00, 00, 00
31, 00, 00, 07, 00, 00, 00, 02, 03, 00, 00
31, 00, 00, 07, 00, 00, 00, 02, 04, 00, 00
31, 00, 00, 07, 00, 00, 00, 02, 01, 00, 00
/ AL FB OM
5, 6, 15)
(t6) @v120 @140 @k+90 o1
(t7) @v121 @122 @k+30 o1
(t8) @v121 @122 @k+30 o1
(t6,7,8) r8
(t6) ~1(<d+,>e)*6&(f,>f)*6<_ _5(<d+,>e)*6&(f,>e)*6<~ (<d+,>f)*6&(f,>d)*6< (<d+,>f)*6&(f,>d)*6<
(t7,8) _5(<f+,>e)*6&~ ~6 @s1s2h0@m600 (e,>c+)*8<r*10_ @m _12(<f+,>f)*6&(e,>d)*6<~ _10(<f+,>f)*6&(e,>d)*6<~
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音色と基本シーケは過去の解説で用いたものと大差ありませんが、
なにやらゴジャゴジャと込み入っております。
これでキック一発分 (一拍分?) なのです。よくよく見たら 200 バイト近くあるんですね。
環境とか 2400bps 会員とかいろいろに悪そうですが、前回も申し述べましたよに、
リソースは然るべく割り当てるものであり、
目的は定額給付金でグラム 900 円の牛肉を (見切り特価の半額で) 買うことです。
それを見失わないでください。
このキックは 3ch 使って構成しており、t7,8 が主旋律のズンドドを形成し、
t6 でズドドドといった連打をかぶせ、
そこかしこにはさんである相対ボリウムで音量を細かく上げ下げして「うねり」
(以前に解説したハンドコンプルッシャーだ) を醸し出しているってヮヶです。
赤字の部分が風車のキモである音程変調カメンドですよ。分解して説明してやろうじゃないか。
| @s1 | 周波数 1 (最短) |
| すんごい短い (速い) ってことだ。 |
| s2 | プリセット波形 2 番 (三角波) |
| 波形が三角形を描くんだ。 |
| h0 | 同期モード |
| 発音のタイミングで変調開始だ。 |
| @m600 | 正方向 振幅 600 でピッチモジュレーション (音程変調) |
| 基点から正方向 (波形の立ち上がりが上方向) で上下それぞれ 300 デチューンの音程変調だ。 |
| @m | 音程変調 解除 |
| 解除だ。 |
要するにだ、すんごいブルブルさせてるってことです。
底抜けに親切なこのわたしが波形の様子を図にしましたので、合わせてご覧ください。
尚、図中の @s1 の位置を間違えています。正しくはちょい左です。
みんなには NAISHO ですよ。
変調だの波形だの周波数だのよくわかりませんので、
とってもわかりやすい例を以下に示しますよ。
このあたしがね!
正弦波のような音に長めの周期 (ゆっくり) で変調をかけてみましたよ。
波形は「ノコギリ波 → 逆ノコギリ波 → 矩形波 → 逆矩形波 → 三角波 → 逆三角波 →
ワンショットノコギリ波 → 逆ワンショットノコギリ波」の流れです。
なんてわかりやすい!
こういう感じの音程の振れを、短周期でキックのポルタメントにぶっ掛けたものが風車なのです。
ピンとキタ方もいらっさるかと思われますが、FM 音源で FM 音源を再現しているヮヶです。
今度は振幅を広げたり狭めたりしてみますよ。
変調カメンドは手本と同様で振幅だけ変えますよ。
狭めたほうは 800 から -100 づつ 100 まで、
広げたほうは 900 から +500 づつ 5000 あたりまで、です。
広げたほうはなかなか興味深いものです。
パンは固定なのに、なぜだかパンが振れたような鳴り方をしておりますね。
ちまみみ 5212 が限界でした (手本のシーケンスにおいての限界)。
5213 でポーーーってなっちゃったポーーーーって。
振幅が狭くなるほどボウ〜〜〜とセクスィなボトムスを響かせておりますが、
音色が矩形波っぽい音だからです。
この場合の矩形波は音色がソレっぽいというレベルのハナシですので、
混同なさらぬ様こ注意を。
そんなこんな踏まえ、手本の音色の周波数を若干伸ばして @s3 にし、
振幅を徐々に広げていく (手本のキックに近づけていく) と↓こうなるヮヶだ。
振幅を「@m32 → 64 → 128 ... 512 → 600」といった按配で倍にしていき、
600 になったところで周波数を 3 → 2 → 1 と短くしてみましたよ。
振幅じゃなくて周波数を徐々に短くしていくほうがわかりやすかったんじゃないかと、
今気づきましたが、もう録っちゃったんだから!ほしがらないの!
手本と同じ変調 (@s1s2h0@m600) になった後にズンドド鳴り出しますが、
前者が変調ナシで後者が変調アリですよ。重みが違いますね。その通り!
以上で音程変調とは何かを十分理解できたものと断定しましたので、
お次は調整です。
風車の主な調整箇所はポルタメント (長さと音程) と波形と振幅ですわョ。
先ずは波形を変えるとどうなるものか、以下に示す。
「三角波 → ノコギリ波 → 矩形波」の流れで轟かせております。
「調整なし」は手本の波形を変えただけで、「調整あり」は好みの鳴り方に調整したものです。
なにせ @s1 ですから、どの波形もほとんど頂点の変調しかかかってないので大差なさげですが、
楽曲を成しているとニョラっと利いてきますから、ニョラっと。
とくに割れ方に差がでるものです。でちゃう!
周波数は @s1 がベストなので変える必要はありません。
1 より上げるとブルブル感が目立ちすぎて芳しくないのですよ。
一応変えてみるなら↓こうなっちゃうよ。
8 発おきに「@s2 → 3 ... 8 → 10 → 12」といった按配で周波数を変えてござい。
キック一発分のポルタメントの長さは *12 ですから、
@s12 だと逆ワンショットノコギリ波 (@s12s3h0@m-300) と同様の鳴り方になるものと思われる。
あたしゃ @s1 以外は好みじゃありませんが、こういうのが好きなら使えば良いじゃない。
わたしの命が惜しくなければね。
予想外に解説が長くなって参りましたが、まだ半分くらいなのでこの辺で区切りますよ。
決して飽きてきたヮヶではありません。
波形の参考図を作るために、
陽気な白バイ野郎の画像を探すのに手間取って眠たくなったヮヶでもありません。
なに言ってんのばかじゃないの。
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